介護は相手の機微を察知して、利用者一人一人に合った接し方をしなければならない繊細な仕事です。体を上手く動かせない人の体を支え、移動等の補助をするといった力仕事もあり、女性は特に気をつけないと腰を痛めてしまう可能性があります。身体介護はコツをマスターしておかないと、自分の体への大きな負担となってしまうので、介護者は注意が必要です。
腕力に自信があるから大丈夫だと思っていても、徐々に体に負担をかけてしまい、仕事をする上での悩みになってしまう事も多々あります。相手の全体重を支えきる事は男性でも苦労する事が多いので、ボディメカニスクという技術を学ぶようにすると良いかもしれません。ます、相手を支える時に重心を下げ、相手との距離を出来るだけ縮めるようにしましょう。そうすることで重心が安定し、いつもより少ない力で補助を行う事が出来るようになります。他にも、起きあがらせたり、寝かせたりといった相手の体が床に一部付いている動作の場合は、臀部を中心にテコの原理を使って行うと、動作がスムーズに行えます。自分で全て受けきろうとするのではなく、こういった原理を利用すると、体への負担を軽くすることができるのです。さらに安定して補助を行う事は相手へ安心感を与えることにもつながります。自分と利用者の双方が負担を減らせるので、ボディメカニクスを積極的に取り入れると良いでしょう。それでも厳しい場合は、器具を利用するのも一つの手段です。
使えるテクニックや器具は積極的に使って、介護が必要な方だけではなく自分自身の体も労わるようにしましょう。そうすれば、悩みを軽くして、長く介護を続けることができるはずです。
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